こんにちは。
マレーシアの経済状況と、マラヤンバンキングの業績について、見ていきたいと思います。
1.マレーシアの経済状況について
コロナの影響もあり、マレーシア中央銀行とマレーシア政府は2020年第4四半期(10~12月)の実質GDP成長率を前年同期比マイナス3.4%と発表しました。
クアラルンプール首都圏を含む一部地域で、10月中旬から実施された条件付き移動制限令が影響し、前期からさらに経済が減速しました。
のマイナス2.6%からさらに減速した。
特にマレーシアの約60%を占める個人消費は移動制限の影響が直撃し前年同期比で3.4%落ち込みました。
2020年通年の経済成長率はマイナス5.6%で、中央銀行の見通し1998年のアジア通貨危機以来、最悪の結果となりました。
2.マラヤンバンキングの業績
では、次にマラヤンバンキングのFY2020の業績を見たいと思います。
マレーシア経済を支えるマレーシア最大の銀行だけあって、よくも悪くもマクロ経済の影響を直撃しますね。Q2で売上、利益とも大幅な下げとなりました。その後徐々に回復の兆しは見えてきていますが
まだ前年同期比水準までは持ち直していないようです。
マラヤンバンキングについて過去の記事もご参考ください
3.株価状況について
コロナの拡大による移動制限等で、一時期は1株あたり、7MRまで下がった株価ですが、徐々に回復してきて2021年4月では8.25〜8.3MYRぐらいで推移しています。
下記のチャートでみると、コロナ前の2019年後半と2017年あたりの株価水準と同等ですね。

マレーシアの代表的なクアラルンプール指数を見てみましょう。マラヤンバンキングはマレーシアを代表する銀行ですので、クアラルンプール指数と大体同じような動きをしていますね。
緩やかな回復傾向にあるということでしょうか。

ちなみに、マレーシアのコロナの状況は日本と同じように、ダラダラ、ジワジアという状態が続いて、移動制限令も継続していますので、
今後についても慎重に見ていったほうがいいと思います。
参考ですがNYダウと比較するとこんなにも違います

NYダウは、コロナショックで大暴落したことにより2017年の時点までさげて、約半年でコロナショック前まで回復し、今は史上最高値を更新しています。
米国株と比べると、回復スピードも株価も遠く及びませんので、その上でどのようなポートフォリオを組んでいくかというのは、十分検討する必要があると思います。
4.マラヤンバンキングの配当状況
アセアン株の高配当銘柄として人気があるマラヤンバンキングですが、配当状況の推移を見てみましょう
FY2020も中間で13.5sen、期末39.0sen、合計52.5senの配当を出しています。
100株(約22,000円ぐらい)で、日本円で1,350円前後ぐらいの配当金ですね。(税引前)
現在の株価が8.2〜8.3MYRですから、配当率は6.3%と高い状態となっています。
急激な株価の高騰によるキャピタルゲインは当面見込めないですが、配当目的で、ポートフォリオの一部に組み込むことも検討してはいいのではないでしょうか?
ちなみに私は現在、−1.5万円ぐらいの含み損ですね。
アセアンは経済規模がまだまだ小さく、脆弱な部分はあります。米国や日本に比べるとリスクは高いです。
それを理解した上で、じっくりと高配当株を慎重に長期保有前提で買いましています。
皆さんのご参考になれば幸いです。
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