アセアン高配当株_エアアジア
エアアジア社スライド資料から引用




こんにちは、もぐかぞくです。

アセアン高配当株、エアアジアについての情報を提供します。

 

1.エアアジアから配当金

2019年8月29日がエアアジアの配当支払い日でした。

 

エアアジアの配当ポリシーですが、

 

配当性向は20%です。

そして2年に1度は特別配当を行います。

 

今年は、特別配当となりましたので、1株につき0.9MRという高配当です。

 

もぐかぞくの所有している株価は以下の状況です。

 

保有株式数    :2,000株(購入時で約15万円)

配当金      :1株につき0.9MR

入金額(税引き後):37,111円

 

ということで、かなりの高配当でした!

 

もぐかぞく パパ 一押し

利回り約25%で、マジか――!!!!

という状況です。





さてさて、ここからは冷静に考えていきます。

 

昨今の世界情勢は良くないですよね。

 

米中の貿易戦争、米国とイランの対立、香港のデモ、日韓の問題を含め、アジアにはいろいろな問題があります。

 

エアアジアは航空会社なので、特に石油価格は燃料が高騰し、飛行機代に影響しますので直撃です。

 

また、デモが長期化すれば、旅行客も減ります。

 

 

これらの環境の中で、エアアジアが成長するアジアの空の商圏を抑えられるか、見ていきたいです。

嫁_にっこり_右

こちらの記事もあわせてご参考ください

参考記事:エアアジアの事業について

 

参考記事:マレーシアの経済状況について

 

マレーシア、6%の高配当株、マラヤンバンキングの記事はこちら

 




 

2.エアアジアの状況

まずは、お祝いです。

航空会社の格付け調査を行なうスカイトラックスでは、エアアジアは2019年もLCC部門の世界のベストエアラインに選ばれました

 

アセアン高配当株_エアアジア_ベストエアライン



 

これで堂々の11年連続でWinnerです。おめでとうございます!

もぐかぞく_パパ_ガッツ

いや~継続は力なりと言いますが、継続が一番大変ですよね。

 

引き続きこのタイトルを守っていただきたいです。




エアアジアの営業状況を見ていきましょう

 

四半期毎の利用者数の推移と座席の利用率です。

 

アセアン高配当株_エアアジアの利用客

 

利用者数は順調に伸びています。

 

また座席利用率も常に80%以上確保していますので、高い利用率です。

 

エアアジアの飛行機が飛ぶ際には、空席がすくなくて、無駄がないという状況ですね。

 

 

2019年5月の実績ですが、JALは73.8%、ANAが69.0%でした。

 

それを考えると常に80%を超えているのは、人気の高いエアラインという証拠です。




3.エアアジア2019年Q2の決算状況

 

では、次にエアアジアの2019年上半期の決算状況を見ていきましょう

 

4半期ごとの売上推移が以下になります。

こちらは、1MR=25円で換算して、百万円単位で表しています

 

金額と利益の目安としてご参考下さい。

アセアン高配当株_エアアジアの業績

 

四半期ごとの売上ですが、座席利用数が伸びているように売上は順調に伸びています。

 

2018年Q1の約60億から1年後の2019年Q1では75億円まで売上額が伸びています。

 

一方で残念ですが、利益があまり出ていません。

 

特に2019Q2ですが、46,813,000MR(約12億円)ぐらいしかありません。

税引き後の利益は売上のたった1.5%です。

 

 

この理由ですが、一番大きな理由として、

エアアジアインドで、前期の未処理損失がありました。

147百万MR、(約37億円)発覚したとのことです。

 

ほんとかよ~~ 

 

という感じです。

 

その他、RedVeat Veanture というエアライン以外の新規事業の立ち上げ費用

機体リース終了後の買取費用等により、2019Q2の純利益(税引き後利益)は

たった12億円です。

 



一方、営業利益率のほうは、高いとは言えませんが、15%前後を維持しているところです。

 

エアアジアの株価の推移です。

アセアン高配当株_エアアジアの株価

 

2018年のQ2あたりか原油価格が上昇するにつれて、株価が下がり始めました。

2019年は、純利益があまり芳しくなく、なかなか2.1=MRを超えてきません。

 

 

こちらが円とマレーシアリンキッドの為替状況です。

2019年にはいってからは、円高基調です。

 

将来に対して展望を持てれば、株価と為替ともに今が仕込み時といえば仕込み時です。

 




4.エアアジアのキャッシュフロー

エアアジアのキャッシュフロー状況です。

1MRを25円で換算して、百万円で表記しています。

アセアン高配当株_エアアジアのキャッシュフロー

 

2018年のQ3とQ4に、投資CFが大きく伸びているのは、諸々資産の売却益です。

その分、借入金を大きく返済しているので、財務CFが大きくマイナスになっています。

 

営業CFは2019年Q1で約400億円、Q4で約470億円のプラスです。

 

長期的に高配当を維持するには、キャッシュフローが安定している必要があります。

 

エアアジアは、まだまだ、時期によってばらつきが大きいのです。

 

この辺が長期投資という観点では、不安材料にはなります。




5.エアアジア投資のまとめ

エアアジアはLCC部門で11年連続でWinnerになるなど、低価格で高いクオリティを提供し、アジアの成長を上手に取り込んでいます。

 

しかし、これから世界経済が景気減速局面に向かいつつあります。アジアのエアラインも影響は受けると思います

 

安定して長期に高配当を得るという観点でいえば、米国のAT&Tやたばこ産業の株には到底かないません。

 

私は、アジア旅行好きの個人的な好みもあって、資産の25%をアジア株に充てています。

 

このあたりは、各人のポートフォリオの考え方によると思います。

 

アジア経済圏の成長期待と、2年に1度の特別配当に思いをはせて、少しずつ買い増ししたい銘柄です。

 

アセアン高配当株_エアアジア
エアアジア社スライド資料から引用