アセアン株_高配当のシンガポールテレコム





こんにちは、もぐかぞくです。

今回は、アセアンの高配当株、シンガポールテレコムについて紹介します。

 

こちらのページもご参考ください!:アセンアン株でもシーゲル流投資は効果的か??

 

1.シンガポールテレコムとは?

シンガポールテレコムは、シンガポールを拠点としたアジア最大級の通信会社です。

その概要ですが、

 

・140年近い歴史があります。

・携帯のユーザ数は21か国に6.5億人います。

・27か国、66か所にオフィスがあります。

・社員数は、25,000人以上です。

 

という感じで、まぁ、とにかくグローバルな巨大企業です。

 

もともとは、旧国営通信会社で、現在も政府系の投資会社が過半数の株式を保有しています。





シンガポールテレコムの事業内容

 

シンガポールテレコムの事業は大きく3つあります。

コンシューマ事業は、携帯電話、固定電話、インターネット、テレビ等に展開しています。

エンタープライズ事業は、企業インフラ設備、IOT、サイバーセキュリティ等を展開しています。

この2つで売上の95%を占めています。

 

アセアン株_シンガポールテレコムから配当_シンガポール写真

 

 

シンガポールは国内市場が大きくないので、オーストラリアOptus社、インドネシアのテレコムニカシ社や、タイAIS社、インドのなど新興国の大手通信会社に多く出資をしてきています。

 

もぐかぞくパパ笑顔

日本にもオフィスがありますね。




2.シンガポールテレコムの業績

こちらはシンガポールテレコム2015年~2018年の業績推移です。

2018年3月期までは順調に売上と利益を伸ばしてきています。

 

こちらは1シンガポール$を81円で換算して、10億円単位で表記しています。売上と利益の目安のご参考としてご利用ください。

 

アセアン株_高配当株_シンガポールテレコムの業績推移

 

2018年3月期の売上高は、日本円で約1兆4,200億円、利益は4,420億円になっています。



一方、こちらは2019年3月期のQ1~Q3までの売上、利益の推移です。

(換算レートS1$=81円、単位:10億円)

アセアン株_高配当株_シンガポールテレコムの売上推移

 

2019年3月期は売上は、前期比でみるとほとんど変わっていません。

一方利益ですが、2018年3月と2019年3月期を四半期ごとに比較すると、Q3(2018年12月末)までで51%のマイナスとなっています。

 

アセアン株_高配当株_シンガポールテレコムの利益の比較

 

2018年3月期はQ2に資産の売却等で特別利益が生じているので、特に大きくなっています。

ただ、Q1、Q3とも少しずつ、昨年を下回っている状況です。

 

背景として、各地域で携帯事業の価格競争が激しくなってきて、それがシンガポールテレコムの利益を圧迫しています。

 

結果、今年のシンガポールテレコムの株価は右肩下がりになっています。2019年3月末の時点で株価はS$3です。

アセアン株_高配当株_シンガポールテレコム株価の推移




 

3.シンガポールテレコムの配当金

こちらが、投資や配当に関する主な指標です。

アセアン株_高配当株_シンガポールテレコムの株指標

 

ROEとEPSが毎年、少しずつ向上しているのがわかります。

 

配当ですが、通常は1株につき、S$0.175の配当をしています。FY2018は業績がよかったので、配当も高くなっています。

 

株主を大事にしている企業ということがわかりますね。

 

配当については、2019年3月の時点でシンガポールテレコムのHPで下記のように記載があります。

 

Barring unforeseen circumstances, it expects to maintain its ordinary dividends at 17.5 cents per share for the next two financial years and thereafter revert to the payout ratio of between 60% to 75% of its underlying net profit.

 

不測の事態がなければ、次の2年間は1株あたりS$0.17の配当は維持する。純利益の60%~75%は配当として支払う。

 

と書いてあります。

2019年3月期決算があまり良くなくても、すぐに減配はないのでは?と考えられます。

 

もぐかぞくは、2018年当初にシンガポールテレコムの株を200株、期中に買い増しして現在は500株を持っています。

 

配当の状況は以下のような感じです。

 

配当金入金日 :2018/8/18

保有株式数 :200株(日本円で約50,000円)

配当金   :1株につき0.107SGD(シンガポールドル)

入金額   :1,707円




配当金入金日 :2019/1/17

保有株式数  :400株(日本円で約100,000円)

配当金    :1株につき0.068SGD(シンガポールドル)

 

入金額    :2,155円

 

合計     :3,862円

 

今後の懸念材料としてましては、

国内の自由化政策で通信会社が増えることによる競争激化があります。

 

一方で、5G対応やサイバーセキュリティのような、東南アジアのeコマース市場等、

シンガポールテレコムにとってのビジネスチャンスはまだまだあるとおもいます。

 

1株、S$3は割安感があると思いますので、時期をみて買い増しし、基本的には長期保有していきます。

アセアン株の購入については、こちらの記事をご参考ください。