こんにちは、もぐかぞくです。
今回は、東南アジアのインドネシアにある高配当銘柄のインド・タムバンガラヤ・メガウをご紹介します。
インド・タムバンガラヤ・メガウ社は石炭の採掘をしている会社です。
みなさんは、エネルギー資源として石炭の需要についてはどのようにお考えですか?
石炭需要はこれから増えると思いますか?
それとも減っていくと思いますか?
実は、石炭の需要はまだまだ強いのです。
日本にいると再生エネルギーや、太陽光発電が話題になるので少し以外でした。
1.石炭の需要について
①世界のエネルギー需要について
エネルギ―資源の中の石炭ですが、かつては埋蔵量の多さや、安定的な供給力を武器に、一次エネルギーとして、重要な役割を担ってきました。
一方で大量のCO2が生成されるため、環境保護の観点その方策として、石炭から石油、天然ガスへと炭素含有量の少ない化石燃料へと転換が進められてきました。
しかし、資源量及びその入手の容易さ、安いコストの観点から石炭はその重要性を未だ失っていません。
では、世界各国のエネルギーの消費量と構成を見てみましょう。

石炭の消費量で目立つのは、中国とインドです。
中国は、エネルギー消費量自体が圧倒的多くて、その62%以上を石炭に頼っています。
世界で3番目にエネルギー消費量が多いインドでも、石炭の消費量は全体の57%も占めています。
中国やインドといった、発展中の人口が多い国では、容易に手が入り、安い石炭の需要が高いです。
エネルギー消費量や依存する資源構成は、すぐ簡単には変えられないのでこの傾向は当面続きます。
②先進国、日本のエネルギー状況について
こちらは日本のエネルギー消費量とその内訳です。
2016年度でも石炭は25.4%も占めています。

そして、1965年と2016年を比べるとエネルギー自体の使用量が4倍ぐらいに増えていますので、石炭使用量自体もかなり増えていますよね。
自然エネルギーや再生エネルギーの利用が叫ばれていますが、先進国の日本でもまだまだ石炭に依存するところは大きいです。
日本は石炭の輸入をインドネシアとオーストラリアに頼っています。
こちらは、おもな1次エネルギーの費用です。

石炭は、原油やLNG(天然ガス)に比べる、コスト的には4~5分の1程度です。
石炭がこれだけ安いと、まだまだ需要が多そうですね。
③これからのエネルギー資源の需要について
これからのエネルギー需要ですが、まず、世界の人口が増え続ける限り、エネルギーの消費量は増え続けます。
そして人口が増えるのは先進国よりも途上国での増加率が高いです。
こちらが世界の人口予測ですが、2100年には、およそ112億人まで増えると予測されています。
人口が増えれば、それだけエネルギー資源が必要になります。エネルギーのの需要はますます、増えるでしょう。

その人口が増えるのは、多くはアジア、アフリカになります。容易に手に入り安い石炭は利用され続けるでしょう。
こちらが、エネルギー資源の埋蔵量です。

石炭は、153年分も埋蔵されているので、長期にわたり安定資源として利用されることが予想されます。
2.インド・タムバンガラヤ・メガウについて
①会社概要
インド・タムバンガラヤ・メガウは1987年に設立された、インドネシアを拠点とする石炭供給会社です。
主な業務としては、インドネシアで石炭採掘から、加工して出荷する業務を行っています。
インド・タムバンガラヤ・メガウはカリマンタン島で、東、中央、南カリマンタンをカバーする6つの採掘権を管理しています。
2018年は石炭を2,350万トン販売しました。
一番多いのは中国で490万トン、日本は430万トン、インドへは350万トン、インドネシア国内向け280万トン、その他のアジアを中心に輸出しています。
②インド・タムバンガラヤ・メガウの業績について
こちらがここ数年の売上と利益の推移です。単位はUS$百万です。
売上と利益はスムーズに伸びています。2018年では売上は20億US$を超えました。(日本円で約2,200億円)
こちらが主な指標です。
指標をみると年々、売上は増えています。2018年は過去5年間で最高の純利益を記録しました。
その背景ですが、世界的な石炭への需要が増加しており、2018年は石炭価格が2017年に比べると10%以上、上昇したことが大きいです。
また、東南アジアベトナム、マレーシア、パキスタンで新しい発電所が開設されたことで、石炭需要が増えました。
さらに、2017年に新しくPT Nusa Persada Resources(NPR)という会社を買収し、石炭埋蔵量7700万トン追加がされました。
その結果、2018年末の総石炭埋蔵量は354百万トンになりました。
2018年度は良いニュースが続きましたね
こちらはキャッシュフローの推移です。
インド・タムバンガラヤ・メガウの財務体質で素晴らしいのが、なんと無借金経営です。
財務諸表には、短期、長期の借入金がないです。
財務CFで発生している現金の支払いは、株主への配当のみです。
それでいて、2018年の時点では3.68憶US$の現金を保有しています。
借金がないなんて、素晴らしいですね!
③インド・タムバンガラヤ・メガウ配当
インド・タムバンガラヤ・メガウ配当ですが、FY2018は業績が良かったこともあり、1株あたりで3,465IDR(日本円で約27円)の配当がでます。
2019年4月の時点で、株価が1株約20,000IDRですので、配当率は16%ぐらいです。
ととても高い配当になっていますね。
無借金経営なので、その資金をガンガン配当で支払ってくれていますね。
3.今後について
インド・タムバンガラヤ・メガウは、配当によるインカムゲインが期待できる銘柄と考えています。
配当金支払いについては、年ごとにバラつきがありますが、ここ2年はきっちり利益をだして配当金も高いです。
インド・タムバンガラヤ・メガウは何といっても無借金経営で、キャッシュフローが安定しているのが魅力です。
キャッシュフローが悪い会社ですと配当は低いです。でもこの会社はその心配は少ないですね!
将来的に石炭の需要は続きますので、ここ数年、業績は安定すると見通しています。
インドネシアもまだまだ、人口は増え続けていますので、当面は保有していく予定です。
インドネシアの他の情報については下記のサイトをご参考ください。
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